ミスターTの優雅なカントリーライフ - Mr.T's Countrylife

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  「森の家」のできるまで - 1

=2010年1月 設計要件を整理する=

 私が考えた「森の家」の設計要件は以下のようなものだった。

 〜「森の家」の設計要件〜

1.住まい手の基本的な暮らし方(ライフスタイル): 「自然のリズムで優雅に生きる。」 
2.住まい手と用途 : 「夫婦二人用・半常住別荘」   
3.建物のコンセプト : 「立地環境にマッチしたデザインのコンパクトでコージーなエコハウス」
4.建築構法 : 高気密・高断熱の長寿命住宅、木造平屋軸組み構法、パッシブデザイン
5.延べ床面積 : 100平米未満
6.総予算 : 建築工事費はもちろん設計料や税金その他の付帯経費も考えて、総予算を決める。
7.建築時期 : 2011年4月頃(雪解け以降)着工、9月末頃完成予定

 この土地を取得したのは1989年で、当時から「自然のリズムにしたがって、ゆったりと暮らしたい。」と考えていて、仕事も生活もカントリーサイドへ移したいとその調査・検討のために現在のログハウスを建てたのだが、フルシーズン過ごしてみて冬季の積雪の多さから無理だとわかり、以後別荘として使用してきた。 

 カントリーサイドの暮らしは、美しい自然に包まれて心癒される日々だが、一方で生活をするためには、体力も必要であるし、また都会暮らしの便利さに慣れた身には不自由と感じることもあるのだが、むしろそのことを「人間本来の生き方」として楽しむことによって優雅に暮せるのだと思う。

1989年の暮れに友人の建築家に描いてもらった本社兼自宅とゲストハウス計画図

 〜夫婦専用の半常住別荘〜
 リゾート地でログハウスを持っていると、泊りがけで訪ねてくる友人たちもたくさんいて、彼らとの交流も楽しいのでいつでも大歓迎なのだが、ちいさなログハウスではプライバシーは確保できず、お互いに気兼ねすることが時々あった。

 ログハウスをゲストハウスにすれば、管理人を置かなくとも、私の友人たちは元来礼節をわきまえた人たちなので、使用後は私たちを煩わせることなくきれいに元通りにして帰ってくれるだろうし、私たちも新しい「森の家」を夫婦二人だけの専用別荘として確保できるので、お互い気兼ねなくリゾートライフを楽しめることだろう。

 〜ワン・アンド・オンリーの家〜
 「ひるぜんリザーブ」と名付けた敷地は、北には上蒜山とその裾野が望め、西には旭川の源流の一つである清流湯船川に接した原生林を持つ、素晴らしい景観にまれた場所なので、その立地を最大限に生かした建物つまり「ここにしか建てられない、ここだから建てられる」というものにしたい。 

 〜コージーということ〜
 快適さにも質があって、一般的に使われる快適さは「Comfortable」であり、これは「苦痛から開放される」という程度の快適さである。 私が求める「Cozy」は、「こじんまりとして居心地が良い」という快適さだ。

 〜私の考えるエコハウス〜
 「森の家」を建てるにあたって、「エコハウス」であることをコンセプトの一つとしたが、私の考える「エコハウス」とは、

 1.まず第一に「エコロジカル( Ecological ) な家」であるということであり、その意味するところは、エコシステム( Ecosystem )すなわち生態系に悪影響を及ぼさないということだ。 そのためには周辺環境や地域生態系にダメージを与えるような化学製品をできるだけ使用せず自然素材を基本とした、地域の多様な生き物と共に健康的に暮らせる住宅ということである。 また生活による温室効果ガスの排出をできるだけ少なくできる住宅でもある。

 2.第二に、「エコノミカル(
Economical ) な家」であるということであり、その意味するところは、資源やエネルギーとりわけ枯渇が明らかな天然資源の使用量を可能な限り減らすことと、建物の維持管理にも時間と費用がかからない家ということである。 これは言い換えると、「パッシブデザイン」つまり《「「自然にあるもの」を最大限活用する温熱設計により、快適な暮らしを実現する建築デザイン》の住宅ということであり、同時に一旦使用した資源は可能な限り長く使用できる、すなわちサステイナブル( Sustainable =持続可能)な長寿命住宅である。

 つまるところ、私が考える「エコハウス」とは、物質循環の理にかなった安全な資材を使ったパッシブデザインの長寿命・省エネ住宅で、美しいデザインを持ち、世代を超えて使い続けられる住宅ということである。  

 「エコで貧しい暮らし」ではなく、「エコで豊かな暮らし」をしたいと思う。 少ない資源消費とエネルギー消費でも可能になる豊かな暮らし方、それが21世紀に生きる私たちに求められているライフスタイルなのだと思う。

('10.01.31)

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